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ローマの天使 アレッサンドロ・モレスキ

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(3)CD解説
  1)Truesound Transfers盤
  2)OPAL盤
 
20世紀初頭にモレスキが録音したレコードは現在1枚のCDにまとめられ、何種類か発売されている。
管理人が聴いたのは、Truesound Transfers盤(TT-3040『Alessandro Moreschi』)と、OPAL盤(OPAL CD 9823『MORESCHI - THE LAST CASTRATO』)
リマスタリングの程度によるのだろうが、この2枚を比べるとかなり音が違う。
具体的にはTruesound Transfers盤(以後TT盤と記載)のほうが雑音が少なく、ずっと聴きやすい音質にリマスターされている。
またTT盤にはモレスキ以外の独唱者たちの歌も収められており、収録曲数が多い。

1)Truesound Transfers盤

TT盤

Truesound Transfersはアナログ音源を高品質にリマスターしたCDを販売しているドイツのレーベルである。

こちらのページでカルツァネーラの「Oremus pro pontefice」を試聴できる。

管理人が購入したころは、Truesound Transfers社の公式Webサイトには販売システムが整っておらず、Norbeck,Peters & Ford社のページから購入手続きをおこなった。
Norbeckに注文後、ドイツ→アメリカ→日本と発送されるので時間がかかった。

TT盤

現在はTruesound Transfersの公式Webサイトから直接購入することができる。 カタログページ(CD CATALOGUE (english))にアクセスし、「TT-3040 - Alessandro Moreschi (Castrato)」の右にある「Add to Cart」をクリックすれば、決済画面に進むことができる。
ただこのPayPalの画面はドイツ語である。
Norbeck,Peters & Ford社のページならば英語である。
収録曲数は全部で26トラック。
OPAL盤に収録されているものはすべて収められているが、どの曲もさらにリマスターがほどこされて雑音が減少し、全体に薄いリバーブがかかっているように聴こえる。
もっとも、実際にモレスキがシスティーナ礼拝堂やそのほかの大聖堂で歌っていたときには、聴衆の耳には深いリバーブがかかって聴こえていた。

ほかの数人の独唱者(テノール)の歌唱を聴けるのが興味深い。
モレスキはしばしば現代のカウンターテナー歌手と比べられあまり高くない評価を与えられているが、同時代の歌手と比べない限り、歌唱様式の面からも録音技術・音質の面からも正当な評価はできないだろう。
そうした観点からOPAL盤がいくつかの録音を収録していないのは惜しい。

解説書と呼べるほどのものは付属しておらず、上記曲目リストと、20行足らずの「Note」が印刷されている(英語)。

TT盤の収録曲について記載されたレーベルのページはこちら

Truesound Transfersのトップページはこちら


2)OPAL盤

購入は、例えばアマゾンなどから手軽に行える。

モレスキの独唱曲が8曲(二回録音されたCrucifixusは2曲と数えて)、彼がソリストとして参加している曲が5曲(重唱も含めて)、合唱曲が4曲収められ、最後にジョヴァンニ・ベッティーニが録音した教皇レオ13世の声が収録され、全部で18トラックである。
曲目詳細は、「曲目解説」の項を参照。

17ページにわたる英語の解説書付き。
このリマスター盤のプロデューサーJohn Wolfsonの解説は、主に事実を伝える内容で役に立つ。
Elsa Scammellの文章はWolfson氏のものより読みやすい文体で書かれているが、感覚的に書かれたのではないかと推測される箇所もある。

解説書の表紙には「コンプリート・ヴァチカン・レコーディングス」と書かれているが、TT盤を聴くとグラモフォンが1902年と1904年に録音したレコードはほかにも存在することが分かる。
ただしモレスキのソロが聴けるのはここに収録されたものが全てであるようなので、彼のアルバムとしては「コンプリート」といえるだろう。

OPAL盤で省かれたのは合唱曲やテノールの独唱だが、カポッチ作曲「MESSA DI SAN BONAVENTURA」においては、「Laudamus te」として曲の中間部分のみが収録されている。
この曲でモレスキは指揮者を務めているが、独唱者として歌うのはここに収録された重奏部分のみなので、前半と後半部分は収録されなかったようだ。

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